簿記に合格したけど役に立ってないな・・・
「簿記の勉強をした方がいいよ!」と言われて勉強して資格まで取ったのにどう活かせばいいのか分からない!!こんなお悩みを持った方いらっしゃいますよね?
そんなあなたは簿記の知識を活かして企業分析をしてみませんか?
企業分析ができると株式投資で「株価が上がりそうな企業」が自分で判断できるようになります。
お宝高配当株を探してて安定した配当金を受け取る重要な知識です。
さらに企業分析ができると転職を希望する企業の将来性や面接時の受け答えにも役に立ちます。
希望の企業に転職して年収アップも夢じゃないです。
企業分析の入門書としてピッタリなのが「世界一楽しい決算書の読み方[実践編]」です!
書籍「世界一楽しい決算書の読み方[実践編]」をオススメする理由
企業分析できたら何か役に立つのですか?
企業分析ができることにはメリットしかありません。
- ビジネスシーンで一目置かれる。
- 投資先に迷った時の判断材料になる。
- 就職活動や転職活動の発言に説得力が出る。
私自身の実体験からお話しすると、ビジネスで決算書を読むことのできるビジネスパーソンは決して多くなく「近年は営業赤字続きですが設備投資にキャッシュを回している成長フェーズですね」と口に出すだけでも、周りとは違ったできる奴だぞ!と一目置かれることも少なくありません。
さらに投資先を決めるにあたっても企業や業界(セクター)の過去、現在、将来を単発のニュース情報から判断するのは危険であり、時系列で業績を追って競合と比較して見極めることが重要です。
就職活動や転職活動からは決算書を絡めて自分なりの企業の将来を話すだけで面接官の印象は急上昇します。
でも企業分析って難しいんじゃないですか?
そんなあなたはこちらの著書をオススメします。
- 会話形式で展開されるのでマンガのようにスラスラ読める。
- 最小限かつ丁寧な解説で知識のインプットがしやすい。
- 有名企業の決算書を参考にしているからイメージしやすい。
前作は読者が「とにかく楽しく決算書を読めるようになる」ことに主眼を置いて執筆され、別記事簿記合格したら最初に読むべき書籍『世界一楽しい決算書の読み方』で紹介させて頂きました。
つまり前作では決算書から点の情報を読み取れる状態になりました。
ユーグレナって営業赤字だね。
今作はステップアップして「自分で企業分析ができる」ことを目的にその手引きをとてもポップかつ分かりやすく解説してくれています。
今作では決算書から線の情報を読み取れる状態になり「決算書からメッセージを作る」ことができるキッカケになります。
ユーグレナの赤字は事業拡大の投資によるもので成長フェーズだね!
- 長期的視点で企業のビジネスモデルが理解できるようになる
- 競合する企業のビジネスモデルの違いが理解できるようになる
- 自分で企業分析するための手法やツールを知ることができる
決算書からメッセージを作れる状態に導いてくれる本書の構成は以下の通りです。
- 前作のおさらい
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財務3表(P/L、B/S、C/S)の復習
- 時系列分析
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1つの企業の複数年を見て転換点と異常値を見抜く
- 競合比較分析
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競合のビジネスモデルの違いを見抜く
- 実践
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時系列&競合比較分析からメッセージを導く
- P/S・・損益計算書
- B/S・・貸借対照表
- C/S・・キャッシュフロー計算書
決算書からメッセージを作るために必要なスキルセットは以下の3つです。
- 会計の基礎知識
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財務3表の意味や役割・構成がわかる状態
- ビジネスの知識
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ビジネスモデル(稼ぎ方など)がわかる状態
- 情報収集の知識
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知りたい情報がどこにあるのか知っている状態
本当に企業分析ができるようになるのですか?
著書には掲載されていないユーグレナ社を題材に企業分析未経験の私自身の完全オリジナル実践事例を通してご紹介します。
お手柔にお願いいたします。
\ 本記事を作成するのに参考にした書籍 /
時系列分析 | 転換点と異常値を探せ!
時系列分析のポイントは転換点と異常値を見つけて起こっていることを理解することです。
トレンドからビジネスに繋げるトレビズブログのコンセプトとピッタリです。
微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)で有名な東京大学発バイオベンチャーのユーグレナ社の売上高と営業利益の推移を見てみます。
ベンチャー企業だから赤字続きは仕方ないのでしょうか?
でも2017年までは営業黒字だったんですね。
2021年も営業赤字だけど売上高が異常に多くなっていますね。
企業の決算書を時系列で読むことで初めて転換点と異常値に気付くことができ、単年の決算書を読むだけでは気付くことができません。
売上高の転換点
なぜ2018年から営業赤字になったんだろう?
当連結会計年度は、上半期において売上の基盤となる直販の定期購入顧客を獲得するための広告宣伝投資を積極的に実施したものの、集中投資を実施した直販化粧品に関して定期購入顧客のリピート期間、回数が想定を下回ったのを踏まえ、下半期においては広告宣伝投資を縮小して販売収支の改善に努めました。
出典:ユーグレナ有価証券報告書-第14期(2018年9月期)
ユーグレナ社はユーグレナを活用した食品や化粧品を電話やインターネットなど自社の直接販売が収益源となっているため売上向上のため商品の認知度を上げる戦略として積極的に広告宣伝費を掛けています。
つまり2018年9月期の営業赤字は広告宣伝費を掛けた割には商品の売れ行きが悪かったことが原因であると読み取れます。
広告宣伝効率の見直しを図りながら定期顧客拡大に努め、売上高は13,967,671千円(前年同期比8.0%減)となりました。
出典:ユーグレナ有価証券報告書-第15期(2019年9月期)
さらに翌2019年には広告宣伝費を抑制した結果、売上が落ちていることからもユーグレナ社の売上にとって商品の認知度向上が重要であることが分かります。
営業利益の異常値
2019年の営業赤字が異常に大きいのはなんでだろう?
2018年10月に竣工した実証プラントの建設費用6,370,841千円を研究開発費として全額費用計上しており(中略)
出典:ユーグレナ有価証券報告書-第15期(2019年9月期)
ユーグレナ社はユーグレナ等を利用したバイオ燃料の実証製造のために工場を建設しており2018年10月(2019年9月期)に完成したため研究開発費(販管費)として計上した結果、営業赤字が拡大しました。
これを簿記で解説すると実証プラントが完成するまでは固定資産(B/S)の建設仮勘定で計上していたのを完成に伴い費用(P/L)の研究開発費に振り替えた結果です。
この仕分けは2019年9月期の決算書から読み取れますが、建設仮勘定がどう積み上がってきたかは時系列で決算書を確認する必要があります。
売上高の異常値
2021年の売上高が急拡大したのはなんでだろう?
(中略)2021年6月30日をみなし取得日として連結子会社化したキューサイによる当社連結業績への貢献等の結果、12カ月ベースで過去最高となる売上高を達成し(中略)
出典:ユーグレナ有価証券報告書-第17期(2021年12月期)
ユーグレナ社の従来売上高から急拡大しているのはM&Aにより子会社化した企業の売上高が加わった結果です。(もちろんP/L、B/S、C/S全て拡大しています)
単年の決算書では気付かないことも時系列で決算書を追うことで今までと違うこと、つまり異常値に気付くことができます。
競合分析 | 違いを見つけよう!
競合分析のポイントは同じ時間軸で2つ以上の企業同士の事業戦略の違いや競争優位性を明らかにします。
ユーグレナと同じく健康美容商品等を販売する北の達人コーポレーションとの貸借対照表(B/L)を比較して事業戦略の違いを確認します。
同じ健康美容製品を販売する企業なのに何でこんなに財務状態が違うの?
北の達人コーポレーションは固定負債がありませんね。
両社とも通信販売が主力ですが製品製造に大きな違いがあります。
ユーグレナ粉末は石垣島の自社グループ拠点で製造し、食品及び化粧品の最終製品の製造は主に外注先に製造委託している他、一部製品は自社グループ会社工場にて製造しております。
出典:ユーグレナ-有価証券報告書第17期(2021年12月期)
ユーグレナ社の製品販売は店舗を持たない通信販売、及び卸売ですが、製品製造はグループ会社含めた自社設備で培養、製造、研究開発を行なっているため固定資産を多く所有しています。
製品の製造につきましては、当社にて原材料を買い付け製造を外部委託する方法、OEM先に製造委託する方法を採っております。
出典:北の達人コーポレーション-有価証券報告書第20期(2021年2月期)
北の達人コーポレーション社の製品販売はユーグレナ社と同じように通信販売ですが、製品製造は自社では行わないファブレス型ビジネスのために固定資産を所有していません。
キャッシュフロー計算書を比較するとユーグレナ社(左)は投資(マイナス)も資金調達(プラス)も積極的に行なっている積極型C/Sであり成長フェーズにある一方で、北の達人コーポレーション社は投資をしながら負債返済(マイナス)を着実に行なっている健全型C/Sであると分かります。
2社以上の企業で競合分析をするということは良し悪しを判断するものではなく「違い」を理解することが重要であり、財務構造や事業戦略、競争優位性を知る手がかりになります。
まとめ
簿記を通して企業分析をしてみよう
私自身の初めての企業分析、如何でしたでしょうか?(ツッコミは素直にお受けいたします)
世界一楽しい決算書の読み方[実践編]では実際の企業の決算書を題材にして、分かりやすい解説で楽しく企業分析を学ことができます。
私は100円ショップのセリカとキャンドゥの競合分析がお気に入りです。
簿記を学んで資格を取得し決算書が読めるだけでは物足りない!というあなたは「世界一楽しい決算書の読み方[実践編]」を読むことをオススメします。
企業分析の手法を学べ、分析に必要なツールを知ることができますし、さらに自分で実際の決算書から企業分析をすることでビジネスシーンや投資判断、就職活動などに活用することができる立派なポータブルスキルになります。
まずは決算書を読めるようになりたい方は前作を別記事簿記合格したら最初に読むべき書籍『世界一楽しい決算書の読み方』でご紹介させていただいているので興味があればご覧ください。
簿記は独学でも十分に取得できる資格です。
実際に私が簿記2級、3級を取得した際に使用したテキスト類をご紹介しておきますので、これから簿記の取得を目指される方は参考にしてください。
出題傾向が変わることがあるので必ず最新版を購入しましょう。
著者紹介「大手町のランダムウォーカー」さん
「世界一楽しい決算書の読み方」の著者である大手町のランダムウォーカーさんは「日本人全員が財務諸表を読める世界を創る」をコンセプトにTwitterやInstagramなどの各種SNSで最新の会計クイズの発信をされ、主催コミュニティ「ファイナンスラボ」では参加者同士が会計クイズを出し合う勉強会を主催されています。
入口としてはTwitter(@OTE_WALK)が良いかと思いますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
もっと会計クイズを通して学べないかな?
そんな方には大手町のランダムウォーカーさんが中心となって制作されたオンラインアプリ「funda(ファンダ)」がオススメです。
実際に存在する企業の事例から制作された会計クイズから楽しく会計の基礎が学べるのはもちろん、投資に関する基礎知識も学ことができます。
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最後まで読んでいただき感謝!とても嬉しいです!
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